「雨の日の午後、あなたなら家でどのように過ごしますか?」
【E.Y.さん(48・女性/駿東郡清水町)の場合】
・音楽…「レインボー・コネクション」
補足;「セサミストリート」のキャラクター作者として知られる近代アメリカテレビ史において最も重要な操り人形師
ジム・ヘンソン。「レインボー・コネクション」は彼によるマペット第一号のカエルのカーミットが歌った1979年の
映画「The Muppet Movie」の主題歌。バンジョーを爪弾きながら歌うカーミットの姿がなんとも愛らしい。
カーミット(Kermit the Frog)は、「セサミストリート」ではインタビュー記者、「マペット・ショー」では
司会進行役のメインキャストとして登場する「世界一有名なカエル」です。
カーミットの声はジム・ヘンソン自らが務めていることからも思い入れの強さがうかがえます。
子ども向け映画の主題歌として発表されましたが、すぐに多くの歌手がカバーしたことで、アメリカのポピュラー
スタンダードになっています。有名なところでは、カーペンターズがカバーしており、カレンの声で聴くとまた独特の
世界観が出ていて素敵です。(編集部より)
・本…「『いま、会いにゆきます』」
補足;市川拓司によるファンタジー恋愛小説。2004年映画化、その後ドラマ化もされました。
一年前に妻を亡くした男と一人息子の元に死んだはずの妻が現れ、奇妙な共同生活が始まります。妻が亡くなる間際に残した
「一年たったら雨の季節に又戻ってくるから」という言葉がキーワードの切ない物語です。(編集部より)
・ドリンク…「アールグレイ」
補足;ベルガモットで柑橘系の香りをつけた紅茶でフレーバーティーの一種。
Earl Grayとは「グレイ伯爵」の意であり、1830年代のイギリス首相、第二代グレイ伯シャール図・グレイに由来する
そうです。ベルガモットの落ち着きある芳香が特徴的でアイスでも比較的香りがわかりやすい為、アイスティーとして
よく使われます。ベルガモットの香りには精神を安定させる効用もあるので、雨の日のゆったりとした気分のドリンク
としてぴったりですね。(編集部より)
・一緒に居たい人…「空気のような存在の人」
E.Y.さんにとってそのような存在の人がいらっしゃるのは素晴らしいことです!(編集部より)
・映画…「雨に唄えば」
補足;ここでのご紹介では二度目の登場の「雨に唄えば」。映画のタイトルにもなっている主人公を演じたジーン・ケリー
の雨の中のタップダンスシーンで歌われた有名な曲ですが、日本でもCM曲で使われていたりもします。
2013年、サントリー天然水に使われたのは、槙原敬之とスウェーデン人歌手、マイア・ヒラサワによるカバーで、原曲と
同様に喜び溢れるポジティブな印象。
一方で、スタンリー・キューブリック監督の名作映画「時計じかけのオレンジ」では、犯罪シーンの残虐性と異常性を
際立たせるためにタップシーンを効果的に取り入れたシニカルな手法が有名で「雨に唄えば」の認知度の高さがうかが
えます。(編集部より)
【K.Y.さん(42・女性/神奈川県茅ケ崎市)の場合】
・音楽…「椿屋四重奏の紫陽花/amplifiedのMR.RAINDROP」
補足;椿屋四重奏は、2000年に結成された日本の3人組ロックバンド。和を意識した曲で「艶ロック」と称される強烈な
個性で知られます。2006年、サポートメンバーが正式加入したことにより晴れて「四重奏」となったが、その後
2010年にはそのメンバーが脱退、2011年解散しています。
K.Y.さんセレクト曲の「紫陽花」は、1枚目のシングル。「ずぶ濡れの紫陽花みたいに綺麗で悲しい」と別れいく恋人を
紫陽花に見立てた切ない曲です。(編集部より)
・本…「夏目漱石(雨のジメっとした感じがなんとなく合う!)」
補足; 2016年の今年は、漱石没後ちょうど100年だそうです。書店でも特集コーナーが組まれているところが多いと
思います。K.Y.さんがおっしゃるように夏目漱石の作品はどこかジメっとした感じが漂います。
初期三部作として知られる『三四郎』、『それから』、『門』の印象が強いのかもしれません。いずれも恋愛の苦悩を
テーマに描かれた作品です。また、後期三部作の一つ『こころ』は、友情と恋愛の板ばさみのうえ、結局は恋人を選び、
罪の意識に苛まれた「先生」の遺書を通して、人間の利己性を描いた有名な作品です。
猫である語り手から人間模様を風刺的に描いた処女作の『吾輩は猫である』も猫好きのK.Y.さんの雨の日の読み物として
ぴったりのように思います。(編集部より)
・ドリンク…「温かい甘酒」
甘酒には私たちの体に必要なブドウ糖、ビタミンB群、必須アミノ酸などの栄養素が含まれた「飲む点滴」と言われる
飲みものです。疲労回復や食欲のない時に手軽に取り入れれるのもオススメです。
K.Y.さんは普段から温かい甘酒を飲まれるのでしょうか。かなりの健康体とお見受けします。(編集部より)
・一緒に居たい人…「ダンナ様より猫(愛息猫)と寝てたい(笑)」
正直なお答え、ありがとうございます(笑)愛猫家の方は総じて愛情深いと推察しておりますがいかがでしょうか。(編集部より)
・映画…「ちょっとシニカルな映画、クスリと笑える映画」
シニカルでも、クスリと笑える映画ということですが、どうしても頭に浮かんでしまうのは「キル・ビル」です。
とにかく大部分が過去の名作のパロディーやオマージュで構成されているのですが、クエンティン・タランティーノ監督
自ら「マカロニウェスタン、香港のカンフー映画、日本のサムライ映画、任侠映画に影響された自分の中にあるものを
吐き出した」と語る作品です。
特に日本人にとってはクスリどころか、ニヤニヤしてしまう内容でもありますが、タランティーノ特有のシニカルな笑い
がより傑出しているのは「パルプ・フィクション」、「ジャンゴ 繋がれざる者」の方と言えるかもしれません。(編集部より)
第十集はここまで。
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