「雨の日の午後、あなたなら家でどのように過ごしますか?」
【R.I.さん(女性/沼津市)の場合】
・音楽…「アルゼンチンタンゴ」
補足;強烈なビートと美しい旋律を持った舞踏音楽。タンゴは約100年前の19世紀の終わりごろ、南米
アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスで生まれた。当時の時代背景や土地柄からアフリカ系音楽の強烈な
リズムとヨーロッパ的クラシックの旋律が混じり合ってできた音楽と言われています。
「タンゴ」には、大きく分けてヨーロッパを中心に発展したコンチネンタル・タンゴと本場アルゼンチンで
発展したアルゼンチン・タンゴがあります。
1930年代に日本で流行った際に入ってきたものはほとんどコンチネンタル・タンゴと言われ、派手で洗練された
上品なダンス音楽というイメージ。
一方のアルゼンチン・タンゴは、その発生事由からしてより情熱的で激しいダンス音楽です。
演奏上の大きな違いは、一般的にコンチネンタル・タンゴにはアコーディオンが使われますが、アルゼンチン・タンゴ
にはバンドネオンが使われます。バンドネオンはアコーディオンの1種で鍵盤の代わりにボタンを押しながら演奏します。
アコーディオンより鋭いスタッカートが特徴です。
R.I.さんはもしかしてアルゼンチン・タンゴの踊り手でいらっしゃいますでしょうか?
ダンスの魅力はもちろん、部屋で愉しむ音楽としてのまた新たな選択肢を教えていただきました。(編集部より)
・本…「以前途中で挫折した「失われた時を求めて」を読み返してみたい」
補足;フランスの作家、マルセル・プルーストによる長編小説。本作品はプルーストが半生をかけて執筆した
大作で、その長さはフランス語原著にして3,000ページ。日本語にすると400字詰め原稿用紙1万枚にも及び、
岩波文庫版では、全14巻にもわたります。R.I.さんもおっしゃるように途中で挫折した人が数多くいるのも頷けます。
物語は、語り手である主人公が或る日口にした紅茶に浸したマドレーヌの味をきっかけに蘇った無意志的記憶の経験を
契機に展開。主人公が暮らした家が面するY字路の2方向にある2つの家の家族たちとの関わりの思い出から始まり、自らの
生きてきた歴史を記憶の中で織り上げていきます。
物語全体はフィクションですが、作者の自伝的な作品という要素も色濃い。名前のない主人公の「私」は、プルースト自身
を思わせる人物で、少年期の回想や社交界の描写などにプルーストの経験が生かされています。
名作を読み返し、読了する静かで豊かな時間を過ごしたいというR.Iさんのお気持ちが伝わってきます。(編集部より)
・ドリンク…「コーヒー 紅茶 ゆずジンジャー」
ゆずジンジャーは、R.I.さん手作りのシロップでしょうか?手作りシロップは、簡単で保存が効き、お湯を注ぐ
だけではなく、炭酸水で割ったり、お酒で割ったりと様々な楽しみ方ができるのでオススメです。作り方は、適量の
ショウガ(皮はむき、薄切り)・ゆず(表面をよく洗った皮ごと薄切り、種は取る)・水・ハチミツを時々かき混ぜ
ながら20分ほど煮込み、とろみがついたら仕上用のはちみつを足して出来上がり。身体温め効果のあるショウガを
たっぷりと取ることができます。(編集部より)
・一緒に居たい人…「基本的には一人で過ごすのが好き」
一人で居たい率、高めです。相対的にこちらの回答をしてくださる時点で一人の時間を大切に過ごしたい方が
多いのかもしれません。(編集部より)
・映画…「パオロ&ヴィトリオ・タヴィアーニ監督「グッドモーニング・バビロン」「グッバイ・ガール」「プラダを着た悪魔」」
補足;タヴィアーニ兄弟は、兄のヴィットリオ、弟のパオロからなるイタリアの映画監督、脚本家。常に共同で
仕事し、演出はシーンを交互に行う。そんな兄弟監督の「グッドモーニング・バビロン!」は、映画草創期の
ハリウッド大作、D.W.グリフィスの「イントレランス」のセット建設に参加したイタリア人兄弟の物語。
自分たちの分身とも言える主人公たちの映画愛を描いています。1987年度のキネマ旬報外国語映画のベストワンに
選出されています。
「グッバイガール」は、1977年アメリカ公開、ニール・サイモン脚本の映画。ニューヨークを舞台に売れない役者と
男運の悪い子持ちの元ダンサーの奇妙な共同生活から生まれる2人の恋の物語。日常にある何気ない出来事を取り上げ、
そこに潜む人間の可笑しさや弱さそして素晴らしさを魔法のように描きます。
「プラダを着た悪魔」は2006年公開の映画。同名のベストセラー小説原作の映画化。ジャーナリスト志望の主人公が悪魔
のような上司の下でひたむきに頑張る姿が同世代の女性の支持を受け、大ヒット。ファッション誌のカリスマ編集長役の
メリル・ストリープの演技と続々と登場する一流ブランドのファッションや着こなしも見どころの一つ。(編集部より)
【N.I.さん(28・女性/駿東郡清水町)の場合】
・音楽…「スピッツの「あわ」草野さんの声がしみわたります。」
補足;4人組ロックバンド、スピッツのセカンドアルバム「名前をつけてやる」の中の1曲。作詞作曲はヴォーカルの
草野正宗。ジャズを意識した4ビートの曲。仮タイトルは「シャボン」。デビュー前にはライブで「シャボンの歌」として
演奏されたこともあるが、このアルバムで初めて音源化されました。歌詞の中の「雨の朝」と併せ、儚くはじけ、消える
淡い恋を「あわ」に託しています。N.I.さんのおっしゃるように草野さん独特の声がしみわたります。(編集部より)
・本…「「今のごはんは?」外に出ないので夕飯のことをゆっくり考えます。」
補足;※N.I.さんのお答えから推測して「今日のごはんは?―もう悩まない。いますぐ使える簡単レシピ572日分」
をご紹介します。違っていたらごめんなさい。
主婦の毎日の献立づくりの大変さは、終わりのない宿題が続いているようなもの。雨の日の午後、外に出かけないので
夕飯のことをゆっくりと考えたいというN.I.さん。頭が下がります。そんな主婦に重宝なのがこのレシピ本。
ちょっとしたおかずからメイン料理まで、様々な572ものレシピがあるので、家にある材料だけでも必ずコレというもの
を見つけることできます。カロリー別インデックスは、健康に気を遣っている方にはとても便利そうです。いつでも家族
のことを考えている素敵な奥様ですね。(編集部より)
・ドリンク…「ホットミルクを飲んでまったり過ごしたいです。」
私は昔からホットミルクを飲むとよく眠れます。寒い時期にはその頻度が高くなります。
実際に牛乳を摂取するとメラトニンという睡眠を促すホルモンが分泌しやすくなるそうです。牛乳に含まれるカルシウム
には興奮やストレスを軽減させる効果があり、また、温かいものを飲むと胃が温められ、その後体温が戻った時に人は眠気
を感じやすいそうです。まさに理にかなったリラックスドリンクですね。(編集部より)
・一緒に居たい人…「主人」
N.I.さんのお答え全般からおだやかでゆったりとしたお人柄が想像できます。きっとご主人に同じ質問をしたら、
対する同じ答えが返ってくることでしょう。(編集部より)
・映画…「かもめ食堂」
補足;2006年公開の日本映画。作家、群ようこが本作のために書き下ろした同名小説の映画化作品。
フィンランドのヘルシンキを舞台に食堂を営む主人公と現地人及び日本人の個性豊かな面々がのんびり、ゆったりとした
交流を繰り広げていく様子を描く。フィンランド政府観光局が撮影協力したため、マリメッコやイッタラなど、フィンランド
企業の商品がプロダクト・プレイスメントとして多く登場し、北欧好きにはたまらない作品となっています。シナモンロール
やおにぎりなど食べ物の印象が強く、その要素が効果的なのも特徴の一つです。(編集部より)
第八集はここまで。
読者の皆さんからいろいろ教えていただけるこの企画!
役得で楽しみながら、まとめさせていただいております。
アンケートにお答えいただくと、選べる素敵なプレゼントが当たるチャンスも!
皆さまのご応募を引き続きお待ちしております!
次回、第九集のご紹介お楽しみに~
『Baratee×Culas+』クラシノカタチWebからも投稿募集しています。
あなたのこだわりの一端をほんのすこしお聞かせください。
Q-『雨の日の午後あなたなら家でどのように過ごしますか?』
<投稿特典>
・『Culas+ Magazine Vol.4』を送付させていただきます。
・抽選で当たるプレゼント内容をスタッフよりメールまたはお手紙にてお知らせいたしますので、ご希望のプレゼントをお1つ選びご返信ください。
※プレゼント内容(スマホケース・スプーン・醤油セット・セレクト本・カフェ飲食券)
→Baratee×Culas+『クラシノカタチ』web投稿フォーム