クラシノカタチ

2016/03/18

Candle Nightレポート「真空管アンプ 音響空間体験」/3.12 in藤枝HIBIKI

コラム // 山田 祐子

Candle Nightレポート「真空管アンプ 音響空間体験」/3.12 in藤枝HIBIKI

東日本大震災から5年が過ぎた3月12日(土)、藤枝HIBIKIモデルハウスにて
「Healing Light モザイクキャンドルホルダー×真空管アンプ 音響空間体験」
を開催いたしました。

第一建設では、先の震災後に東電管轄地区で実施された計画停電をきっかけに
家での過ごし方を見つめ直し、キャンドルの灯りだけで家族や仲間が集まり、
温かなひとときを過ごすキャンドルナイトを企画し、続けてまいりました。

現代の便利な生活の中で忘れられがちになっていた自然の持つエネルギーと、
炎のゆらめきを眺め、得られる癒しを飲食店等の演出として体験するだけにとどまらず、
住まいの暮らしの中に取り入れることの心地良さをご提案させていただいています。

富士、沼津、藤枝の各モデルハウスでは毎月、キャンドルアーティストと様々な趣向を凝らした
テーマのコラボレーション企画をご用意し、リラックスいただける住まい空間として皆さまを
お迎えしています。

先日の藤枝HIBIKI会場では、地元のオーディオショップ敬光堂さんにご協力いただき、
オリジナルで開発、製作された真空管アンプを使用したオーディオ「INTER CEPT」での
音響空間を皆さまに体験していただきました。

皆さんは真空管アンプをご存知ですか?

真空管アンプとは文字通り真空管を使用して増幅回路(アンプ)を組み、
スピーカを駆動する装置のことです。

では、そもそもアンプとは?
アンプは、レコードやCDなどの音源から出た音の信号をスピーカーから鳴らすための回路です。
1951年にアメリカでトランジスタが発明され、さらに半導体というように技術が進み、
省エネ、小型軽量化、大量生産、リーズナブルな価格が実現し、世に普及してきました。

真空管はその全盛期、テレビやラジオにも使われており、ある世代から上の方やオーディオ
マニアの方なら馴染みがあると思いますが、私は全くピンときませんでした。
ブラウン管テレビを知らない世代ならなおさらでしょう。


ではなぜ今、真空管アンプなのでしょうか?
ただの懐古主義ではありません。

敬光堂の戸塚さんが真空管アンプの魅力を大変わかりやすく教えてくださいました。

会場に設置された機器は、CDプレイヤー、コンバーター、アンプ、両サイドにスピーカー。
聴き手を頂点に正三角形を作るように左右対称にスピーカーを配置し、同じ音量と
タイミングで鳴っているとき、体の真ん中で音を感じられるそう。

反対に音が体の周りを回っているように感じさせたい場合は、作り手が音源の中で音の
タイミングをずらすことで表現するそうです。


早速CDを再生し、流れてきた曲はディズニー映画の「美女と野獣」のテーマ曲。
耳に飛び込んできたのはゴージャスな広がりを感じさせる音。
一瞬で皆さんから歓声が上がります。
冒頭部分のキラキラとした高音は戸塚さん曰く星のきらめきを表現しているようで、
なるほど女性陣がうっとりと聴き入っていました。

戸塚さんによると真空管アンプは、トランジスタと比べ、音を生き生きと弾けるよう
に細かく拾うので、音楽を作るプロデューサーがこだわって録音したディスクを忠実に
再現してくれるそうです。
その秘密は、回路の作りがシンプルということに尽きます。

機械の難しいことはよくわかりませんが、実体験に勝ることはありません。
感覚人間(文系)は五感で感じましょう!

次にかけられたクラシックは、まるでホールでコンサートを聴いているかのような
錯覚に陥入りました。
ピアノの一音一音やヴァイオリンの弾かれる弦の音などオーケストラの
それぞれの楽器の位置関係までわかってしまうような高さと奥行きを感じさせる音。

家に居ながらにして、異空間に連れて行ってくれる音響です。

ジャズの名曲「TAKE FIVE」や手嶌葵の新曲「明日への手紙」も素敵に奏でてくれました。


真空管アンプは、半導体が普及した今、決して安価とは言えません。
しかし、オーディオアンプやギター・ベースアンプ、業務用のミキサー・エフェクターなど
音楽機器の業界では未だに根強い人気を誇ります。
今回、今でも音にこだわる方々が真空管を使い続ける理由があるということがわかりました。

そして単純ですが、見た目が素敵。
ガラス管の中のオレンジ色の光が温かみとレトロ感を感じさせ、とても魅力的でした。

今回私のような素人が初めて耳にする体験を得て、とても贅沢な気分になりました。
参加された皆さんも暮らしの中でホームシアターやオーディオールームにこだわる方は
もちろん、これをきっかけに興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。


敬光堂さんよりもう一つ、SONYの製品でワイヤレスの「グラスサウンドスピーカー」を
ご披露いただきました。
こちらは先月発売されたばかりの新製品でなんと、モニターも含め全国で7点しかない
もののうちの貴重な1つとのこと。
ブルートゥースを使ってスマホで操作できる機能性とスマートなデザイン性を兼ね備えた
逸品です。
皆さん興味津々、ご覧になっていました。

Healing Lightすぱーくる、HIROMIさんによるモザイクガラスキャンドルホルダーの
神秘的な灯りとの競演の中、ワンプレートディナーを愉しんでいただき、まさに五感に
響く素晴らしいひとときとなりました。

過去の記事

facebook Culas+

第一建設株式会社

トップページ   >    クラシノカタチ   >   【暮らぷら本】百町森×Culas+藤枝'15February「家」

PAGE TOP